Almost Paradise は、主にコロンビアからアメリカに渡る不法移民たちの旅を描いています。訴えかけるようなモノクロ写真は、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドール、グアテマラ、メキシコといったルートを危険を犯して旅を続ける不法移民たちの喜びや苦しみを、カメラのための道具にすることなく描くことに成功しています。 この写真集は、凹版印刷を彷彿とさせる特殊な方法で印刷することによって、このストーリーが持つ希望や絶望といったドラマを余すことなく伝えています。

クリスティアン・クールマン（本書より抜粋）