Kosuke Okahara

On the road to Lenina village inside Transnistria.
A woodcutter with his horse.
A wood cutter walk through the cut woods.
Villegers fishes small fished on the frozen lake.
A horse drinks water of the lake.
Graveyard of Lenina village.
A kid holds a head of a rabbit.
A family in the village eat breakfast.
An old villager drinks hand made wine.
A shop inside the village where people also can drink and eat.
Memorial pictures of a local woman when there was Soviet Union still exist.
A local technitian walk trhough the broken tractor at the factory.
A mother ties the hair of her dauther.
Portraits of the soldiers who were born in this village and died for Transnistria war.
A man helps a young mother to get her things out of the bus. only a few buses go to Lenina from the big town of Transnistria.
A school kid on the bus.

 

Lenina

– A village of nostalgia –

排ガスとエンジンの音に包まれながら、30年落ちは下らない旧ソ連製のバスに揺られ、東へ進む。モルドバから”国境”のドニエストル川を超え、トランスニストリアに入ること2時間。モルドバ側で遣えた携帯電話はいつしか遣えなくなっていた。まるでタイムマシンに乗っているような感覚に襲われる。

知り合いの知り合いの知り合いという、つながっているのかも分からないつてをたどって、レーニナ村に着いた。ポケットにはロシア語が書かれた紙切れが一枚。

「村の生活を知りたいのですが、今夜泊まらせてもらえませんか」

素朴な村人ったいは、初めて見る日本人の珍客にも優しかった。

レーニナは、旧ソ連時代にコルホーズ(集団農場)としてつくれられた村だ。1990年代に旧ソ連が独立していく中で、モルドバの一部となった。脱ロシア化を推し進めるモルドバ政府と対立した、レーニナを含むドニエストル川沿岸の一部は、ロシアの支援を受けてモルドバ側と戦った。結果、ドニエストル川の東側は、国際社会から承認されないロシアの回覧政権の統治地域となった。モルドバではトランスニストリア、国際機関ではトランスドニエストルとも呼ばれる。ちなみにレーニナの名は旧ソ連の初代指導者、レーニンから付けられた。

国として承認されていないトランスニストリアには、国際的に通用するパスポートがない。ただ、住民の奥はロシアかウクライナの国籍を持っている。レーニナでは、父母が近隣諸国へ出稼ぎに行っているため、子供が祖父母と暮らしている家が多かった。その子どもたちも親の後をたどるように、徐々に村を、そしてトランスニストリアを離れていく。

レーニナの状況はトランスニストリア全体を象徴している。アイデンティティーと経済的問題の狭間で、旧ソ連の幽霊のようなこの”国”は消えずに存在し続けている。