消逝的世界 -大型版-

限定3部のうち、シリアル番号1番と3番は売切れました。残りはシリアル番号2番の一部のみとなります。

この度、消逝的世界の大型版を上梓しました。100×70センチ、広げると100×135センチになる超大型本です。この写真集の内容と合致するために、デザインや題字、製本方法、使用している紙の種類など、すべて具体的に「これ」というものを選ばなければなりませんでした。全て伝統的な素材、方法で制作しています。

素材:
ハンセン病は、人類の歴史の中でもとても古くから記録として残っている病気です。ヨーロッパでは紀元前3世紀のアレクサンダー大王の時代から記録があり、今回の写真の舞台となった中國では、孔子の論語の中にも記述があります。
このストーリーを表現するために、古文書のような体裁にしようと考えました。当初は中國の紙を使おうかと思いましたが、写真を印刷できる古い製法の紙というのが見つからず、古文書を表現するのとクオリティとの両面を満たすものとして、細かい部分まで、全て和紙を使用しています。実際に、日本の古文書も中國の古文書に似ていて、作りなどはほぼ同じです。

製本:
製本は和製本。中國の古文書も基本的には同じような製本方法で、元来中國から入ってきたものなのではないかと思います。写真を見る方法としては、決して優れた製本方法ではありませんが、全体の雰囲気を伝えるためにあえてこの方法をとりました。全て、手作業で製本されています。

題字:
題字や地図に使用されている文字は、知人の書家の市野美怜さんに書いて頂きました。実際に写真を見て頂き、さらに写真家からストーリーのイメージを伝え、何十回も書いて頂いた中から、一つを選び使用させていただいています。

表紙裏打:
表紙の裏打ちには、茨城県の「西の内和紙」を使用しています。古くは水戸藩御用達でもあった紙で、水につけても書いたものなどが滲まない、強度の高い和紙です。

写真・コンセプト・デザイン: 岡原功祐
文章: 西尾雄志
題字: 市野美怜
発行日: 2016年5月24日
印刷: 日本
頁数: 40 ページ
判型: 100 x 70cm
限定3部(作家によるサイン及び押印済)
価格: 70万円 (送料込)
最後の一部になります。