Fukushima Fragments

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僕は福島で「かけら集め」を始めた。今まで使ったこともなかった大判カメラを担ぎ、自分の心に触れる時間を切り取っていった。すぐに消えることのない放射能、それと同じように、すぐに消えないシーンと向き合った。人、物、少し変わった風景、今も残る奇妙な風景、 美しい瞬間、そして惨状。自ら用意した箱に、かけらを集めていった。

「箱がいっぱいになった時、それらと出会うことになる人たちは、この出来事をどのように理解するのだろう。」

そんなことを考えながら、僕は福島をさまよった。

すでに震災から4年以上が経過した。状況は中々変わらず、人々は粛々と生活を続けている。僕が唯一できることは、撮りためた写真を後世に残そうとすることだと思う。この災害が自分たちにとってどんな意味を持つのかを考えるために。そして、次の世代の人達が、この災害がいったい何であったのかを理解し、過去を振り返ることのできる道具を作るために。

ウィンストン・チャーチルは言った。

「人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学んでないということだ」と。

これらの写真が、何か意味を持ってくれたら嬉しく思う。(序文より抜粋)

岡原功祐

写真・文章: 岡原功祐
発行元: Edition de La Martinière
発行日: 2015年10月1日
印刷: イタリア
頁数: 176 ページ
判型: 288 x 238 mm
言語: 仏・英
部数:初版1500部
価格: 8,750円(送料込)